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ワクチンの同時接種について
生後2ヶ月から6ヶ月ごろまで、そして1歳を過ぎたあたりでは、ワクチンラッシュになります。多すぎてどのようにワクチン接種を進めていけばよいか
迷われているも多いのではないかと思います。そんなときのひとつの解決法は、同時接種です。
同時接種は、同じ日に、同じ医療機関で複数のワクチンを接種することです。それぞれのワクチンは混合することができないので、例えば3種類のワクチンを
接種する場合は3本注射をします。(ワクチンの同時接種は海外では日常的に行なわれており、欧米では生後2ヶ月時に6種類のワクチンの同時接種も行なっています。)
日本の予防接種ガイドラインでは「あらかじめ混合されていない2種類以上のワクチンについて、医師が必要と認めた場合には同時に接種を行なうことができる」と記載されており、日本小児科学会でも同時接種を積極的に勧めていく方針をとっています。
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_1101182.pdf
1日で何種類ものワクチンを接種するのはお子さんの負担が大きいのではないかと考える方も多いと思いますが、 大きな負担はなく安全に出来ると考えています。1日に複数回針を刺すという負担はありますが、何回も来院してそのたびに痛い思いをするよりは1日で済ませる方がよいかもしれません。また来院回数を減らすことは、特に小さいお子さんにとっては人が多いところで余計な風邪をもらうリスクを減らすことになり、また親御さんにとっても外出の負担を減らすことにもなります。同時接種で規定の接種を早く終わらせることで早く免疫をつけられるという メリットもあります。お困り・お悩みの場合はぜひご相談ください。予防接種のスケジュールを一緒に検討しましょう。またどうしても同時接種への不安が残る場合は、単独接種でのスケジュールにも対応しますので、遠慮なくおっしゃってください。