気管支ぜん息は、「気管支が細くなりゼーゼー・ヒューヒューと音がして呼吸が苦しくなる病気で、自然に又は薬で治る病気」だと思われがちです。しかし、実際には、自覚症状がなくても「気管支の炎症状態が慢性的に続く病気であり、完全に治るのは難しい」と考えられます。炎症が続いて過敏になった気管支は、刺激に対して反応しやすくなり、などが原因となってさらに炎症が進み、症状を起こすようになります。
気管支の筋肉が収縮して気管支が細くなる・気管支の壁がむくむ・分泌物(たん)が増加することで、結果的に空気の通り道が狭くなります。息をするときに、ゼーゼー・ヒューヒューと音がなると発作が起こっていると理解しやすいですが、これらの音の感覚がなくても、単に息苦しかったり、咳が出たりするだけのときもあります。
しかし、あまり苦しくないからと治療せずに放置すると、気管支の炎症がさらに進んで気管支が細くなったままもとに戻らない、いわば慢性発作状態におちいることがあります。
ぜん息をうまくコントロールするために、以下のことを気をつけましょう。
環 境 |
ダニ・ハウスダストは、ぜん息を引き起こす主要な原因です。掃除・洗濯・布団の手入れなどを徹底しましょう。またタバコ煙もぜん息誘発・悪化する因子です。禁煙さらに受動喫煙もさけましょう。 |
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定期的な受診 |
病気がどんな状態にあるか、薬物療法をはじめとする日常管理はうまくいっているか、定期的に受診し医師に評価してもらいましょう。 |
ピークフローの計測 | ピークフロー値=息を力いっぱいはき出すときの強さ(速度)を継続的に測定しましょう。気管支の状態を判断する手がかりになります。 |
糖尿病を治療中である人と「糖尿病予備群」と呼ばれる人の合計が日本中で約2,210万人といわれています。初期の段階ではほとんど無症状であり、血液検査をして初めて診断される方が多くいらっしゃいます。
●「尿に糖が出ているから糖尿病」
● 「尿に糖が出ていないから糖尿病ではない」
と誤った認識を持たれている方はいませんか?尿に糖が出ていても腎性尿糖という糖尿病ではない状態もあります。一方、糖尿病でも空腹時なら尿に糖が出ないこともあります。糖尿病とは、
血液中の糖質(血糖値)が健常の人の基準より高い状態にある 高血糖病と言い換えた方がわかりやすいですね。
※当院では専門の管理栄養士が糖尿病・高脂血症・肥満などの方を対象 に栄養相談も行っております。
多くの糖尿病の患者様には症状はありませんが、では無症状の糖尿病でもなぜ治療が必要なのでしょう?それは、血糖値が基準値を持続的に超えている状態によることで、細い血管や太い血管が侵され重大な合併症へと進んでいくからです。 糖尿病の基本的治療は、血糖値をできるだけ基準値以内にコントロールすること、そしてこれらの合併症を予防することなのです。
はじめは無症状でも、一旦、合併症を発症したら、日常の生活に支障をきたす症状や病態が生じ、生命に関わる病気を起こすもとになるのが糖尿病の恐ろしいところなのです。
【細い血管障害】
糖尿病性網膜症 | 糖尿病性腎症 | 糖尿病性神経障害 |
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【太い血管障害】
脳血管障害 | 脳梗塞・脳出血など |
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心血管障害 | 狭心症・心筋梗塞など |
これらの合併症がまだ起こっていなくても・・・
口渇・多飲・多尿・体重減少、さらには意識障害・昏睡などの急性合併症などもみられます。また、免疫低下からの細菌性肺炎・肺結核・腎盂腎炎などの感染症も合併しやすくなります。
日本人の死亡原因の第2位、第3位を占める心筋梗塞、狭心症などの心疾患と脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患は、その大半が「動脈硬化」という血管の病変によって引き起こされています。
動脈硬化とは、動脈の内膜に血液中のコレステロールなどが蓄積し、血管の壁が厚くなった状態のことです。これらは自覚症状がなく進行し、この状態が続くと血管が狭くなって体の組織に十分な酸素や栄養が送られなくなります。 その結果、生命に関わる病気を引き起こす要因となります。
動脈硬化はこんなことで進行します。
動脈硬化には自覚症状はほとんどありませんが、心臓や脳などに影響が出てくると、重大な病気に進む前ぶれともいえる症状がみられることがあります。例えば、階段を上ると息がきれる、めまいがする、胸のあたりに痛みが出る、手足にしびれが出るなどがあります。これらは動脈がつまっているときに起こりやすい症状なので、早めにご相談ください。
メタボリックシンドロームという言葉をお聞きになったことがありますか?これは内臓脂肪型肥満(ウエスト周囲径 男性≧85cm女性≧90cm)で高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上該当する状態のことで、心筋梗塞や脳卒中になる危険性を数倍高めると考えられています。 生活習慣病の原因は、体質だけではなく、多くはライフスタイルにあります。特にメタボリックシンドロームが増えている背景には、私たちの食生活の欧米化と運動不足による内臓脂肪型肥満の増加があるといわれています。 生活習慣病、メタボリックシンドロームを防ぐには、肥満をはじめとするリスクを毎日の生活からとり除くことが重要です。
腎臓が悪いと、蛋白尿、血尿、高血圧、むくみ、貧血、骨密度低下など様々な症状が出現し、それを放置すると将来透析になる可能性もあります。 平成23年度厚生労働省の研究班の報告によると、慢性腎臓病の患者さんは1330万人、8人に1人と推測されていますから、こうした症状を放置せず、ぜひ腎・高血圧外来で相談してください。皆さんの健康アドバイザーとして二人三脚で全身の健康管理ができればと考えています。
【担当医】: 村野 順也
タバコに対する、イライラなどの禁断症状を起こす「ニコチン依存」から脱却できるよう、医師が身体・精神的にサポートし、禁煙を推進していきます。
保険適用の条件は、年齢(35歳を境目)によって異なります。
【適用条件】
※35歳以上の方は①~④、35歳未満の方は①~③それぞれすべての該当が必須となります。
※保険治療の一例となります。
※上記が当てはまる方は、禁煙補助薬(チャンピクス)での禁煙治療ができない可能性があります。出来ない場合は、ニコチンパッチなど他の治療法になりますので医師にご相談ください。
トイレが近い。夜、何度もトイレに起きる、たまにトイレに間に合わないことがあるなどトイレの問題を抱える方は年齢、性別を問わずたくさんいらっしゃいます。原因は人によってさまざまであり、心当たりの方は是非お気軽にご相談下さい。
第1・3・5木曜日PM診療
乳がんは年々増え続けており、30代~60代の女性の死亡原因トップになっています。しこりを感じる、痛みがあるなどの自覚症状がある方は、是非一度ご相談ください。また、30歳を過ぎる頃から乳がんにかかる率も高くなるので、視触診だけではなく、超音波等を組み合わせた定期検診の受診をお勧めします。
【担当医】: 柳原 恵子
平日 | 9:00~19:00 (受付8:30~12:00 14:00~18:30) |
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土・日・祝 | 9:00~17:00 (受付8:30~12:00 14:00~16:30) |
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